e-staffingの特徴・料金と中小派遣会社向け代替サービス比較【2026年版】
お役立ち情報

e-staffingの特徴・料金と中小派遣会社向け代替サービス比較【2026年版】

2026年7月11日22分で読める

「取引先の派遣先から e-staffing への登録を求められたが、自社の管理にも使えるのか」「料金や対応範囲を調べたいのに、派遣先向けの説明ばかりで派遣元目線の情報が少ない」——そう感じている中小派遣会社の管理担当者は少なくありません。

e-staffing は派遣先と派遣元をつなぐ契約・勤怠・請求のプラットフォームとして広く使われていますが、その設計思想は「派遣先を起点に複数の派遣元をつなぐ」点にあります。この記事では、e-staffing の特徴・料金・利用形態を一次情報で整理したうえで、中小派遣元にとっての適合度を中立に検討し、給与計算まで含めた基幹業務を一元化したい場合の代替の選び方を解説します。

結論:e-staffingは「派遣先との取引基盤」、派遣元の基幹業務には別の仕組みが要る

先に結論を述べます。e-staffing は契約・勤怠・請求を派遣先と電子的にやり取りする基盤として優れていますが、給与計算・社会保険・法定帳簿の作成といった派遣元の社内基幹業務はカバー範囲外です。派遣先から導入を求められて使うケースが多く、自社の管理を一本化したい中小派遣元は、e-staffing と社内システムの二本立てになりがちです。

下表に、e-staffing と派遣元向け基幹システム(例: 派遣HUB)の役割の違いを早見表でまとめます。

観点e-staffing派遣元向け基幹システム
主な利用形態派遣先主導(派遣先が無料で利用)派遣元主導
料金負担派遣元が負担(1契約・スタッフ単位)派遣元が契約
対応業務契約・勤怠・請求の派遣先連携求人〜マッチング〜給与・請求・帳簿
給与計算対象外対応
中小派遣元の自社管理単独では完結しにくい自社で完結可能
e-staffingと派遣元向け基幹システムの役割分担を示す早見表の図解
e-staffingと派遣元向け基幹システムの役割分担を示す早見表の図解

つまり「派遣先とのやり取り」と「自社の基幹業務」は別レイヤーであり、自社が必要とする範囲を見極めることが選定の出発点になります。

e-staffingの特徴・料金・利用形態

e-staffing は株式会社イー・スタッフィングが提供する派遣管理プラットフォームで、派遣先と派遣元の間で発生する契約・勤怠・請求の手続きをWeb上で電子的に行える点が特徴です(出典: イー・スタッフィング公式「派遣管理 e-staffing システム」、2026-06-21時点)。ここでは料金・対応業務・利用形態を整理します。

料金は「派遣元が1契約・スタッフ単位で負担」

e-staffing の利用料金は、導入費用が無料で、派遣元が1契約・1スタッフあたり月額1,000円(税別)を負担する従量課金(コストシェアリング方式)です。毎月1〜15日または16日〜末日のいずれかにかかる半月契約は500円とされています(出典: イー・スタッフィング公式「サービス内容・料金(派遣元)」、2026-06-21時点)。派遣先企業の導入費用・利用料金は無料で、参画する派遣元が費用を負担する構造です(出典: 同公式、2026-06-21時点)。

費用は契約スタッフ数に比例するため、稼働人数が多い派遣元ほど月額が積み上がる点は試算時に押さえておきたいポイントです。

対応業務は契約・勤怠・請求が中心

e-staffing の主な機能は、契約管理・勤怠管理・請求管理・人材依頼(見積)の4領域です。契約は派遣会社が入力し派遣先が確認して確定、勤怠はスタッフ申請・派遣先承認の流れで運用し、勤怠・請求の実績は長期の電子保存に対応します(出典: イー・スタッフィング公式「サービス内容(派遣元)」、2026-06-21時点)。法令改正に合わせて電子帳票が自動更新される運用負荷の軽減も評価されています。

一方で、派遣元の社内側で発生する給与計算・社会保険手続き・派遣元管理台帳の作成といった基幹業務は、e-staffing の対応範囲外です(出典: イー・スタッフィング公式、2026-06-21時点。給与計算機能の記載なし)。この範囲の整理は派遣管理システム全体の選び方とも重なるため、中小派遣会社向け派遣管理システムの選び方・比較完全ガイドもあわせて確認すると判断軸が整理しやすくなります。

e-staffingの4つの機能領域と派遣元基幹業務の境界を示す図解
e-staffingの4つの機能領域と派遣元基幹業務の境界を示す図解

利用形態は「派遣先主導」で広がる

e-staffing は派遣先が無料で利用でき、派遣元が費用を負担する設計のため、導入の起点が派遣先側にあります。大手派遣会社が共同で開発したプラットフォームという経緯もあり、取引のある派遣先が採用していると、派遣元側も登録を求められる形で利用が広がります。「自社が選んで入れる」よりも「取引先に合わせて使う」性格が強いシステムだと理解しておくとよいでしょう。

中小派遣元にとっての適合性

ここでは、中小派遣元の自社運用という視点で e-staffing の向き・不向きを中立に整理します。結論として、派遣先連携の基盤としては有効ですが、自社の管理を一本化する目的には別の仕組みが必要です。

向いているケース:派遣先がe-staffingを採用している

取引先の派遣先が e-staffing を標準採用している場合、契約・勤怠・請求のやり取りを電子化でき、紙やメール・FAXの往復を減らせます。法令改正に追従した電子帳票が使える点も、コンプライアンス負荷の軽減につながります。派遣先との接点を電子化したい派遣元にとっては合理的な選択肢です。

注意したいケース:自社の基幹業務まで一本化したい

一方、給与計算・社会保険・派遣元管理台帳の作成までを一つのシステムで完結させたい中小派遣元には、e-staffing 単独では足りません。e-staffing で集めた勤怠データを社内の給与システムへ手入力で移すと、二重入力とミスのリスクが残ります。台帳の記載義務やその自動化の考え方は派遣元管理台帳の書き方と保管ルール|記載必須18項目と自動化の進め方で詳しく整理しています。

派遣元管理台帳には、派遣スタッフごとの氏名・業務内容・就業条件など多数の項目を記載・保管する義務があります(出典: 労働者派遣法第37条、厚生労働省「派遣元事業主が講ずべき措置に関する指針」)。これらを契約・勤怠データと連動させて自動生成できるかが、自社管理の効率を大きく左右します。

コスト構造の違いを試算で比較する

e-staffing は「契約・スタッフ単位」、派遣元向け基幹システムの多くは「利用人数(名)単位」で料金が決まります。下表は、稼働40名の中小派遣元を想定した試算(前提を明記したモデル値・実際の契約数や契約形態で変動)です。

項目e-staffing(派遣先連携)派遣HUB(派遣元基幹)
課金単位1契約・スタッフ/月1名/月
単価(公表値・税の扱い)1,000円(税別)2,980円(税込)
40名・各1契約での月額目安約40,000円(税別)約119,200円(税込)
給与計算の社内対応別システムが必要同一システムで完結

この試算はあくまで前提を置いたモデル値であり、e-staffing は派遣先との取引に、派遣HUB は自社基幹業務に役割が異なります。単純な月額比較ではなく「どの業務をどこで完結させるか」で総コストを評価することが重要です。派遣HUB のように勤怠から給与・請求まで一元化されていれば、e-staffing の勤怠データを社内で再入力する手間や、別途給与システムを契約する費用を抑えられる可能性があります。

稼働40名を想定したe-staffingと派遣元基幹システムのコスト構造比較の試算図解
稼働40名を想定したe-staffingと派遣元基幹システムのコスト構造比較の試算図解

比較表と規模別おすすめ

最後に、料金・利用形態・対応業務範囲・中小派遣元への適合度の4軸で比較し、規模別の選び方を示します。

4軸比較表

比較軸e-staffingSTAFF EXPRESS派遣HUB
料金(公表値)1契約・スタッフ1,000円/月(税別)(出典: イー・スタッフィング公式、2026-06-21時点)料金非公開・要問合せ(公式: 料金非公開、2026-06-21時点)月額2,980円/名(税込)から(6名〜)、初期費用無料・14日間無料
利用形態派遣先主導(派遣先は無料)派遣元主導派遣元主導
対応業務範囲契約・勤怠・請求の派遣先連携派遣元の基幹業務全般求人〜マッチング〜給与・請求・帳簿まで一元化
中小派遣元への適合度派遣先連携には適、自社管理は別途必要機能は広いが料金は要問合せ小〜中規模向けに価格・機能を設計

STAFF EXPRESS の料金・評判と中小向けの考え方はSTAFF EXPRESSの料金・評判と中小派遣会社向け代替サービス比較で詳しく扱っています。料金が非公開のサービスは、見積取得時に「契約単位か人数単位か」「給与計算が含まれるか」を必ず確認しましょう。

e-staffing・STAFF EXPRESS・派遣HUBの4軸比較表の図解
e-staffing・STAFF EXPRESS・派遣HUBの4軸比較表の図解

規模別の選び方

規模と目的によって最適な組み合わせは変わります。下表を目安にしてください。

自社の状況おすすめの考え方
取引先の派遣先がe-staffing採用e-staffingで派遣先連携、社内基幹は別システムで補完
1〜30名規模・脱Excelが目的給与・請求まで一元化できる派遣元基幹システムを軸に
50〜200名規模・二重入力を解消したい勤怠〜給与〜帳簿が連動する基幹システムで効率化
給与システムを別契約中で負担が重い一元化型へ統合し運用コストを再評価

派遣HUB は、履歴書OCRや求人・勤怠CSVの取込で入力を自動データ化し、揃ったデータで給与・請求まで自動生成する設計です。e-staffing が担う派遣先連携と役割を分けつつ、自社基幹の二重入力をなくしたい中小派遣元に適しています。乗り換えや並行運用の具体的な進め方は派遣管理システムの乗り換え・移行で失敗しないチェックリストが参考になります。

中小派遣元の規模別おすすめ選定フローの図解
中小派遣元の規模別おすすめ選定フローの図解

よくある質問

e-staffingの料金は派遣先と派遣元どちらが払いますか?

派遣元が負担します。導入費用は無料で、派遣元が1契約・1スタッフあたり月額1,000円(税別)を支払う従量課金制です。派遣先企業は導入費用・利用料金とも無料で利用できます(出典: イー・スタッフィング公式「サービス内容・料金(派遣元)」、2026-06-21時点)。

e-staffingで給与計算はできますか?

e-staffing の対応範囲は契約・勤怠・請求の派遣先連携が中心で、派遣元の給与計算機能は公式に記載がなく対象外です(出典: イー・スタッフィング公式、2026-06-21時点)。給与計算は別システムが必要なため、勤怠データの連携方法を事前に確認しておくと安心です。

中小派遣会社でもe-staffingを使えますか?

利用できます。ただし派遣先が採用していることが利用の前提になりやすく、自社の基幹業務まで一元化する用途には単独では足りません。派遣先連携はe-staffing、給与・帳簿は派遣元基幹システム、という役割分担で検討するのが現実的です。

e-staffingと派遣元向け基幹システムは併用できますか?

役割が異なるため併用するケースもあります。e-staffingで派遣先と契約・勤怠・請求をやり取りし、社内では基幹システムで給与・請求・台帳を管理する形です。ただし勤怠データを二重入力すると手間が増えるため、連携や取込の手段を確認することが重要です。

派遣元管理台帳はe-staffingで作成できますか?

派遣元管理台帳の作成は派遣元の社内業務であり、e-staffing の主目的である派遣先連携とは別レイヤーです。台帳には法定の記載項目があり(出典: 労働者派遣法第37条、厚生労働省)、契約・勤怠データと連動して自動生成できる基幹システムを併用すると運用負荷を下げられます。

まとめ:役割を分けて、自社基幹は一元化型で補う

e-staffing は派遣先と派遣元をつなぐ契約・勤怠・請求のプラットフォームとして有力で、派遣先が採用している場合は連携基盤として有効です。料金は導入費用無料・派遣元が1契約スタッフ1,000円(税別)を負担する構造で、派遣先は無料で利用できます。

一方、給与計算・社会保険・派遣元管理台帳の作成といった派遣元の基幹業務は対象外のため、自社管理を一本化したい中小派遣元は別の仕組みが必要です。e-staffing で派遣先連携を担い、社内基幹は給与・請求・帳簿まで一元化できるシステムで補う——この役割分担が、二重入力とコスト増を避ける現実的な解になります。

出典: イー・スタッフィング公式「サービス内容・料金」「派遣管理 e-staffing システム」(2026-06-21時点)、労働者派遣法第37条、厚生労働省、e-Gov法令検索


派遣先連携と自社基幹を、無駄なく分ける

派遣HUB は勤怠・給与・請求・契約・コンプラ対応を一元管理し、取込データから給与・請求を自動生成するため、二重入力を抑えて自社基幹を効率化できます。中小派遣会社向けに月額¥2,980/名(税込)から導入でき、14日間無料でお試しいただけます。

無料相談を予約 →

初期費用無料・最低契約期間なし・データ移行は無料サポートで対応します。


関連記事

まずは無料で製品を体験してください

求職者・クライアント管理、法定帳簿の自動生成、事業報告書の出力までこれ1つで。月額4,980円から。

関連記事